世界貿易機関(WTO)がこのほど発表した2015年の世界貿易額ランキングによると、中華民国(台湾)のモノの輸出額は17位(2014年より3位上昇)、モノの輸入額は18位(同1位上昇)だった。
経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局によると、2015年のモノの輸出額ランキング世界上位5か国・地域は、中国大陸、米国、ドイツ、日本、オランダで、いずれも中華民国(台湾)の主要な貿易パートナー。世界順位はすべて2014年と変わっていない。
注目すべきは、2015年、中華民国(台湾)のモノの輸出額が前年比10.8%減少したものの、世界のモノの輸出総額の13.2%減少に比べれば、減少幅が小さいということだ。
国際貿易局によると、2015年の中華民国(台湾)のモノの輸出額と輸入額の世界ランキングは後退するどころか上昇しており、輸出額は世界17位、輸入額は同18位で、2014年と比べるとそれぞれ3位と1位上昇した。但し、この世界順位はいずれも韓国、香港、シンガポールより低く、1960年代から急速な工業成長を見せている、「アジア四小龍(台湾、韓国、香港、シンガポール、アジアNIES)」と呼ばれる新興工業経済地域では最下位だった。