2024/05/06

Taiwan Today

経済

中華民国憲法の国宝指定は特例ではない=国史館

2016/05/10
国史館(総統府直属の歴史研究機関)は、審査委員17名による全会一致を経て、同館が収蔵する中華民国憲法の原本が国宝に指定されたことについて、中華民国憲法は民主憲政史に最も重要なマイルストーンを築き上げたものであり、その原本は貴重かつ唯一無二のものだと指摘。欧米諸国の例を見ても、国史館が中華民国憲法を国宝に加えることは特例ではないと説明した。(国史館公式フェイスブックより)

国史館(総統府直属の歴史研究機関)は9日、中華民国憲法は民主憲政史に最も重要なマイルストーンを築き上げたものであり、その原本は貴重かつ唯一無二のものだと指摘した上で、欧米諸国は国家の基礎を作った法典や重要文献を国宝とみなしており、国史館が中華民国憲法を国宝に加えることは特例ではないと説明した。

国史館は、台湾における民主政治の成果は、その名を世界にとどろかせているが、その起源をさかのぼれば、1947年1月1日に公布された中華民国憲法が民主憲政史に重要なマイルストーンを築き上げたことにあると指摘。この憲法の原本は貴重で、かつ唯一無二のものであるため、17名の審査委員による全会一致で、中華民国憲法の原本を国宝に指定することが決まったと説明した。

国史館によると、国家の根本を作った大法や重要文献に対する欧米諸国の対応を調査したところ、イギリスでは「マグナ・カルタ(大憲章)」の原本を大英図書館に、フランスでは「人権宣言(Declaration des Droits de l'Homme et du Citoyen)」の原本をフランス公文書館に保管。米国では「アメリカ合衆国憲法(Constitution of the United States)」を、「独立宣言(Declaration of Independence)」や「権利章典(Bill of Rights)」など米国の他の重要文献と同様、国立公文書記録管理局(National Archives and Records Administration)にて原本を保管し、一般の人々に向けて永久展示している。

国史館は、同館が収蔵する建国以来の重要な文物を国宝や重要古物に指定しており、中華民国憲法の国宝指定は特別なことではないと説明している。

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