2024/04/29

Taiwan Today

経済

学際科技イノベーションセンター設立で、産業の変革を支援

2016/05/17
高雄市と財団法人工業技術研究院、国立中山大学が16日、南台湾学際科学技術イノベーションセンターを共同で立ち上げた。(高雄市サイトより)

ナレッジ・イノベーションの研究開発は都市産業の変革とレベルアップのカギであることから、台湾南部の高雄市と財団法人工業技術研究院(ITRI)、国立中山大学(高雄市)は16日、南台湾学際科学技術イノベーションセンター(Southern Taiwan Interdisciplinary Center for Innovative Technologies)を共同で立ち上げた。三者は同センターのプレート除幕式を通じて、分野を超えたイノベイティブな技術で台湾南部の産業の変革とレベルアップを支援することを宣言した。

工業技術研究院の劉仲明院長、中山大学の楊弘敦学長、高雄市の陳菊市長は中山大学で、三者を代表して協力意向書に署名した。

陳菊市長は、南台湾学際科学技術イノベーションセンターの正式な発足について、高雄市と工業技術研究院、並びに中山大学の今後の協力関係に大きな期待を寄せると共に、同センターの発足によって同市の産業界により多くのエネルギーが注がれ、優れた研究開発人員が高雄市に集まって働いてくれるよう願った。

中山大学の楊学長は、中山大学は台湾南部での高等教育に取り組んで長いが、現在の産業界、政府のニーズはもはや単一の技術で対応できるものではなくなり、分野を超えた協力で新たな領域を切り開いていくことが急務になっていると指摘した。そして、南台湾学際科学技術イノベーションセンターの最大の利点は、いかにして分野を超えたイノベーションを触発し、より多くの産業及び団体を引き付けるかにあるとして、工業技術研究院、高雄市との提携が生み出す「イノベーションの火花(化学反応)」に期待した。

工業技術研究院の劉院長は、同研究院は長期に渡って新技術の産業化に取り組んでおり、分野を跨いだイノベーションシステムで統合を進めてきた結果、すでに多くの能力を蓄積していると述べ、イノベーションを産業として完成させる最後の一歩に貢献できるよう期待した。

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