財団法人資訊工業策進会（III、トリプルアイ）は7日、日本の株式会社トヨタIT開発センターとの協力覚書に調印、車載ネットワークと自動運転技術の研究開発などで協力していくことになった。資訊工業策進会によると、トヨタIT開発センターはトヨタ自動車のIT技術開発を主に担っており、未来の自動車が必要とするIT技術をトヨタ自動車に提供している他、様々なスマート交通技術を広く研究、車両、道路、人が一体となった世界を研究開発の主な目標としている。
一方で、資訊工業策進会のスマートネットワークシステム研究所（Smart Network System Institute）も、車両、道路、人に関する情報を一つのクラウドにまとめることを出発点とし、使用者を中心とした数々の車載ネットワーク技術を開発してきた。
資訊工業策進会は、トヨタIT開発センターとの提携では次世代の車載情報通信システムと未来の自動運転技術などに重きを置くとしている。また、今回の提携範囲には災害発生時の情報通信において車両が果たせる役割も含まれており、車載ネットワークの応用範囲を従来の道路上の安全確保のための通信から、災害時の救援活動や社会問題の解決などへと拡げることが期待される。
資訊工業策進会によると、スマートネットワークシステム研究所は2014年から経済部（日本の経産省に相当）技術処のサポート、並びに経済部の台日産業連携推進オフィス（TJPO）による紹介を通じて、トヨタIT開発センターと技術交流を続けているという。