国家太空中心(国家宇宙センター、NSPO)、中山科学研究院、中央研究院などが米国の航空宇宙局(NASA)と協力覚書を交わし、無人の月着陸船の開発を進めている。2018年10月に米国に送って統合試験を行い、2020年に月に向けて打ち上げられる予定だという。
中山科学研究院によると、無人月着陸船開発は台湾で過去に似通った例が無いプロジェクトながら、同研究院が開発してきた多くのシステムは、その開発過程やコンセプト、技術の上で月面着陸船と通じるところがある。ただ、宇宙と地球では環境が異なるため、今回の研究開発における課題と最も重要な問題は、宇宙の厳しい環境の中で、いかにしてこれら設備に機能を維持させるかだという。
中山科学研究院などは今年初めに米国側と協力覚書を交わしたが、行政手続きが協力計画の進展に影響するのを避けるため、7月初めに同覚書の有効期間をさらに1年間延長した。NASAの計画によると、台湾はこの無人月着陸船を2018年10月に米国に送って統合試験を行なう必要がある。打ち上げは2020年が予定されている。