2024/05/14

Taiwan Today

文化・社会

台湾の短編映画『回家的路』、インドで受賞

2017/03/01
台湾の新鋭映画監督、程堂栄さんの短編作品『回家的路(Way Back Home)』が25日、インドのチェンナイで開催された第4回「チェンナイ国際短編映画祭(CISFF)」で、ベストフィクション部門の2位を獲得した。台北駐チェンナイ経済文化弁事処(チェンナイにおける中華民国領事館に相当)の李朝成処長(領事、右から3人目)が代理で授賞式に出席した。(台北駐チェンナイ経済文化弁事処提供、中央社)
国立台湾芸術大学(台湾北部・新北市板橋区)電影系(映画学科)に在籍する新鋭の映画監督、程堂栄さんの短編作品『回家的路(Way Back Home)』が25日、インドのチェンナイで開催された第4回「チェンナイ国際短編映画祭(CISFF)」で、ベストフィクション部門の2位を獲得した。今年の同映画祭には短編作品6,000点余りがエントリーし、そのうち台湾の5作品を含む、47か国・地域の140作品がノミネートされていた。
 
『回家的路』は2人の子どもを描いたもの。学校が終わっても迎えに来ない母親を待ちきれないが、すでにほかの女性と再婚した父親に迎えに来てもらうことも拒み、兄が妹を連れて自力で家へ帰ろうとするストーリー。役者たちの自然で活き活きとした演技を通して、現代社会が抱える親子の情、愛情、家庭や婚姻といった複雑な関係を、シンプルに、かつ深く、見るものの心に刻み込む物語となっている。
 
この短編映画は電信大手の中華電信が実施した2016年「MODショートフィルムコンテスト」の学生部門や、ポルトガルで開催された2016年「Figueira Film Art」のコンペティション部門にもノミネートされている。
 
程堂栄さんは2014年に『追夢』で、財団法人国家電影中心(Taiwan Film Institute)の「優良映画脚本賞」を獲得。2015年には『奇巖微旅』で、「裸心奇巖・山脚人家」ショートフィルムコンペのグランプリを獲得し、『我們看海去』で台北市観光伝播局が主催する「台北捷影」コンペで2位を獲得するなど、優れた才能を持つ新世代の監督。
 
「チェンナイ国際短編映画祭」は2014年に始まったもので、今年で4回目。主催の「Chennai Academy of Motion Picture」は、チェンナイの映画愛好者が構成する組織。対象作品は20分以内の短編映画で、アニメーション、ドキュメンタリー、フィクションの3部門のコンペティションとなっている。
 

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