2024/05/05

Taiwan Today

文化・社会

蔡総統、漫画家の鄭問さんに褒揚令

2017/04/21
蔡英文総統は20日、今年3月26日に58歳で亡くなった漫画家の鄭問さん(1958- 2017年)に褒揚令を授与した。写真は今月25日に台湾北部・台北市内で開催される告別読書会の案内ポスター。(弟子の鍾孟舜さんFBより)
蔡英文総統は20日、今年3月26日に58歳で亡くなった漫画家の鄭問さん(1958- 2017年)に褒揚令を授与した。褒揚令は、国家に対して大きな貢献があった国民に対して贈るもの。褒揚令の内容をまとめると以下のとおり。
 
鄭問氏は、本名を鄭進文という。若いころインテリアデザイン事務所で働き、その後、漫画家を志した。『戦士黒豹』でデビューして頭角を現した。東洋の水墨画と西洋絵画の要素を融合させた画風で、武術・任侠をテーマにしたものや、歴史上の人物を取り扱った作品が多い。そのタッチは大胆かつ洒脱で、画風は明るく奥行きがある。特に『東周英雄伝』、『始皇』、『深邃美麗的亜細亜』、『大霹靂』など優れた作品は、斬新で抜きんでた存在である。また、漫画の範疇を越え、アニメやゲームの分野でもキャラクターデザインを手掛けるなど活躍。日本や香港の雑誌でも連載漫画を掲載した台湾初の漫画家となった。その成果が認められて日本漫画家協会から優秀賞を授与され、「アジアの宝」と称された。芸術家として高い技術を持ち、人々の模範となって活躍した。若くして逝去したことは大変残念であり、ここに褒揚令を授け、その優れた才能を称える。
 

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