台湾のグルメも「星」をつかめることに。仏ミシュラン社は6日、各国の代表的な都市に続いて来年第1四半期に、「台北ミシュランガイド(ミシュラン・レッドガイド=レストラン及びホテルを評価するガイド)」を出版することを発表した。中華民国(台湾)はミシュランガイドが発行される世界で30番目の国となる。
2011年に外国人向け旅行ガイドの「ミシュラン・グリーンガイド台湾」が発行されて以来、ミシュラン・レッドガイド発行の噂が広く伝わっていたが、ミシュラン社は6日に台湾北部・台北市内で記者会見を開き、ミシュランガイドの地域代表であるBruno de Feraudy氏が「台北ミシュランガイド」を来年第1四半期に出版すると正式に発表した。
Feraudy氏によると、同ガイドでは世界各地と同じ基準で台北市のグルメを評価する。路上の屋台であろうが、ミシュランの基準を満たすならば選ばれる可能性がある。台湾には大勢が並ぶB級グルメが多数あり、調査員も長く待つ必要があるかもしれないが、Feraudy氏は、それもその料理がみなに高く評価されている証であり、評価の結果、ミシュランの基準を満たせばミシュランガイドに掲載されることになると説明した。
将来、台北市以外の台湾の都市を対象にしたミシュランガイドを発行する可能性についてFeraudy氏は、現時点では台北市にフォーカスするとしながらも、他の都市についての発行にも前向きな態度を示した。ただ、その都市が特に同社を招いたからと言って評価しに行くわけではないと強調した。