2024/05/06

Taiwan Today

文化・社会

台北国際ブックフェア、6日から開催

2018/02/06
2018台北国際ブックフェアの主賓国、イスラエルの展示エリア。様々な分野の展示でイスラエルとユダヤ人の文化への理解を深めてもらいたい考えだ。(中央社)
2018台北国際ブックフェア(台北国際書展、TiBE: Taipei International Book Exhibition)が6日から始まった。今年は「読力時代(読書力時代)」をメインテーマに、台湾を含む60カ国・地域から684社の出版社が参加して展示を行う。展示会場には、テーマごとに10のエリアがある。ブックフェアへは交通系ICカード、台湾版Suicaの「悠遊カード(Easy Card)」、一卡通(iPASS)、カード型電子マネーのicashを通して入場料を支払えば入場できる。
 
今回のブックフェアの主賓国はイスラエル。駐台北イスラエル経済文化弁事処のAsher Yarden代表によると、イスラエルパビリオンでは、考古学と宗教、経済とイノベーションおよび関連の産業、素晴らしい景色や美酒にグルメなど3つの分野に分けて展示を行う。参観者にイスラエルとユダヤ人の文化への理解を深めてもらいたい考えだ。
 
欧州エリアには、欧州連合(EU)によって古代ギリシャの広場に、6つの神殿様式の書棚が作られた。このほか昨年、ドイツ・フランクフルトブックフェアのパビリオンに出展したフランスは、その時に展示したデジタル製品を今回も紹介する。
 
2018台北国際ブックフェアは6日から11日まで、台北世界貿易センターの展示ホール1、展示ホール3で開催される。連日、朝10時から夜8時まで(10日は夜10時まで)、悠遊カード、一卡通、icashで入場料が支払える。18歳以下の入場は無料(証明書の提示が必要)。
 
2018台北国際ブックフェアの展示会場はテーマごとに10エリアに分けられている。デジタルエリア、オリジナルアニメーションベース、絵本ギャラリーなどが焦点だ。
 
見所1、主賓国のイスラエルパビリオン
展示エリアのデザインの主軸は、大きな本に加え、2つのヘブライ文字。1996年にイスラエルで初めてノーベル文学賞を受賞したシュムエル・ヨセフ・アグノン(S.Y. Agnon)の著作が置かれている。
 
見所2、デジタルエリア
デジタル出版エリアでは、昨年のフランクフルト・ブックフェアで展示したフランスを招き、同ブックフェアの目玉として展示した「マシンリーディング」によるデジタル展示11点を紹介する。さらに台湾のインタラクティブ製品3点を展示する。これらは、AR(拡張現実)、VR( バーチャルリアリティ)を活用し、紙という媒体以外での新しい読書体験を紹介する。
 
見所3、台湾オリジナルアニメーション「漫筆虚実PLUS」
ハイテク産業がその領域を超えて台湾文化、漫画産業と手を組んだ。実際の漫画ストーリーから拡張された場面を体験することで、台湾の文化史を知ることができる。4つの展示エリアでは毎日、人数限定で体験の申し込みができる。
展示エリアのすぐ隣には「台湾角色品牌嘉年華(台湾キャラクターブランドカーニバル)」がある。この展示で台湾のオリジナルキャラクターの膨大なIP(知的財産)産業商機を創設するねらいだ。
 
見所4、公民書籍エリア
「独立書店(小規模で特色ある書店)」、「独立出版(小規模で特色ある出版社)」とNGO団体を結合し、多分野にわたる観点を提供するとしている。
 
見所5、ブックフェア大賞受賞の作品展
 
見所6、イラストレーターサロン
30人のイラストレーターの136作品が一堂に会する。7日からは、台湾の著名なイラストレーター13人が交代で講演を行い、読者との交流の場も設ける。
 
見所7、児童向け読書体験エリア
台湾の児童書作家を招き、「誰把書蔵起來了?找一找楽園(誰が本を隠したの?楽園を探してみよう)」という謎解きゲームを取り入れた展示。子供たちが観察力や資料収集、論理的推理能力を使って、謎を完全に解き明かせるようにする。
 
2018台北国際ブックフェアが開催される6日間には、千を超える講演・イベントも行われる。

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