財団法人励馨社会福利事業基金会(The Garden of Hope Foundation)が18日、「第4回世界女性シェルター会議(4th World Conference of Women’s Shelter, 4WCWS)」に向けたキックオフ記者会見を開いた。同基金会は、性犯罪や性的搾取、家庭内暴力によって女性及び児童がこうむるであろう被害を防ぎ、なくしていこうとする団体。記者会見によると、第4回WCWSは来年11月5日から8日まで、高雄市(台湾南部)にある高雄展覧館(Kaohsiung Exhibition Center)で開催される。120カ国より、1,500人から2,000人の関係者が招きに応じて参加する予定だという。
励馨社会福利事業基金会は「全球婦女安置網絡(Global Network of Women’s Shelters, GNWS=世界女性シェルターネット)」の理事で、執行長の紀恵容(Chi Hui-Jung)さんは今年3月、GNWSの新たな会長に推挙された。同基金会はさらに来年、台湾でWCWSを開催する。この会議を台湾が開くのは初めてで、台湾の社会福祉団体が世界的な会議を主催するのも初めてだという。
紀恵容さんはWCWS開催の重責を感じながらも、そうしたプレッシャーと任務を歓迎。紀さんは、台湾で行われている女性保護の取り組みは世界とシェアできるものだとし、政府のサポートを受けながらWCWSを成功させる自信を示した。
紀さんは、台湾がWCWSを開催することにより、女性の権利向上、家庭内暴力への対抗、並びに家庭内暴力からの女性の保護に取り組む台湾のイメージを強められるほか、世界が従来とは異なる角度から台湾を見つめ、台湾を知り、台湾を認めることにつながると期待した。