2024/05/05

Taiwan Today

文化・社会

ゲイゲームズ・パリ大会、「台湾」の名称で出場へ

2018/07/24
性的少数者(LGBT)によるスポーツ・文化の祭典「ゲイゲームズ」に台湾選手25名を送り込む台湾同志運動発展協会は23日、立法院(=国会)で記者会見を開催した。台湾における同性愛者解放運動の先駆者、祁家威さん(中央)が台湾選手団の名誉団長を務める。台湾選手たちは今回初めて「台湾」の名義で参加するほか、中華民国国旗の使用が認められた。(中央社)
ゲイゲームズ連盟(Federation of Gay Games、略称FGG)が主催する性的少数者(LGBT)によるスポーツ・文化の祭典「第10回ゲイゲームズ(Gay Games)」が8月に仏パリで開催される。台湾選手たちは今回初めて「台湾」の名義で参加するほか、中華民国国旗の使用が認められた。台湾における同性愛者解放運動の先駆者、祁家威さんが台湾選手団の名誉団長を務める。
 
台湾選手25名を「ゲイゲームズ」に送り込む台湾同志運動発展協会は23日、立法院(=国会)で記者会見を開催した。記者会見には元陸上選手で、メキシコ五輪(1968年)銅メダリストでもある紀政さんが招かれ、台湾選手たちを激励した。また、張武修監察委員が選手たちに中華民国国旗を手渡した。
 
祁家威さんによると、「ゲイゲームズ」には過去にも台湾から選手たちが個人的に参加していたが、「台湾」の名義での参加は今回が初めて。しかも、中華民国国旗の使用も認められた。次回2022年の開催地は中国当局が管轄する香港であることから、台湾をめぐる条件は今大会ほど恵まれないと予想される。このため祁家威さんは、「台湾選手たちが今大会に台湾名義で出場し、国旗を使用できることは非常にありがたいチャンスだ」と説明した。
 
張武修監察委員は、「監察委員にとって人権の保護は重要な業務の一つ。健康や運動は、社会にとって非常に重要だ。特に今回、選手たちが『台湾』の名義でゲイゲームズに出場できることは、格別な意義を持つ。『台湾』というこの名前は非常に素晴らしい。『台湾』は素晴らしいブランドだ。良いブランドは使えば使うほど価値が高くなる」と述べ、「台湾」名義での出場を喜んだ。
 
また、台湾同志運動発展協会の楊智群理事長は記者に対し、2026年開催の「ゲイゲームズ」を台湾に誘致する考えがあることを明らかにした。
 
「ゲイゲームズ」はゲイゲームズ連盟が主催するもので1982年に始まった。自身も五輪出場経験を持つトム・ワデル(Tom Waddel)氏が創設した。4年に1度、各都市で開催され、今回で10回目を迎える。
 

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