2024/04/28

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文化・社会

HBO、ドラマ『通霊少女』から台湾の「鬼月」紹介のドキュメンタリーを制作

2018/08/30
公共テレビとHBOアジアの合作ドラマ、『通霊少女』は昨年大ヒット。HBOアジアは同ドラマに登場した民間信仰から、台湾特有の旧暦7月に関する風習をドキュメンタリーで紹介する。写真は女性の「乩童(シャーマン)」。(HBO提供、中央社)
台湾の公共放送である公共テレビ(PTS)とHBOアジアによる合作ドラマ、『通霊少女(The Teenage Psychic)』は2017年4月に放送が始まると幅広く歓迎され、台湾におけるテレビ番組の最高栄誉であるゴールデンベル・アワード(金鐘奨=賞)で多くの賞を受賞、11月末にはセカンドシーズンの制作も発表された。そしてHBOアジアはさらに、同ドラマの題材を取り上げたドキュメンタリー、『通霊少女背後的神隠世界(THE WORLD BEHIND THE TEENAGE PSYCHIC)』を制作すると明らかにした。
 
台湾では、旧暦の7月には霊界の扉が開き、亡くなった人たちの霊魂が人間界に戻ってくると考えられている。『通霊少女背後的神隠世界』では、「鬼月」と呼ばれるこの旧暦7月に関連した台湾特有の風習や儀式をありのまま紹介し、視聴者にこの習俗の背後に隠された意味を深く理解させるものになるという。
 
『通霊少女背後的神隠世界』は1時間のドキュメンタリーで、全編台湾で撮影、放送言語も全て中国語。数人の案内役が道教、仏教、そして伝統的な風習を紹介する他、先住民族の信仰が現代の台湾社会の中でどのように発展しているかについても伝える。また、こうした伝統的な風習がなぜ台湾の日常生活の中に今も残っているのかを信者たちが説明する他、学者たちは、これら自然界の法則を超えた信仰がどうして台湾の現代社会に根付き、溶け込んでいるのかを考察してみせる。
 
HBOアジアがオリジナルのドキュメンタリーを制作するのは2017年の『THE TALWARS:BEHIND CLOSED DOORS』に続いて『通霊少女背後的神隠世界』が2本目。年内にはHBOアジア傘下のテレビチャンネル、インターネットの映像配信プラットフォーム、並びにオン・デマンドサービスのプラットフォームで放送される予定。
 
 

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