2024/05/03

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文化・社会

「アジア最大のシビックテックイベント」、g0vサミットが開幕、「オープン」の実践が焦点

2018/10/09
市民がテクノロジーを用いて行政や社会の問題を解決する「シビックテック」の「アジア最大のイベント」とされる「g0vサミット」が台北市内で始まった。(中央社)
「アジア最大のシビックテックイベント」とされる「g0v(ガブゼロ)サミット」が5日、台湾北部の台北市内で始まった。「シビックテック」とは市民がテクノロジーを用いて行政サービスや社会の問題を解決する取り組みのこと。台湾のシビックテック団体、「台湾零時政府(g0v Community)」の共同創設者である瞿筱葳さんが開幕のあいさつで述べたところによると、「g0vサミット」は2014年から2年に一度開催されており、今年は3回目。今回はカナダ、フランス、日本、マレーシア、ミャンマー、ナイジェリアなど20を超える国のスピーカーが来台して参加する。イベントは3日間で、実践に重きを置いたワークショップが展開される。
 
「g0v」の概念が強調するのは資料の公開であり、政府がデータを公開して市民に使用させること。市民はテクノロジーを活用して問題に対する理解を深めた上で、資料の閲覧、コンセンサスの形成、決定、実際の行動を経て問題の解決を目指すことになる。瞿さんによれば、「これこそがg0vの考え方」。
 
「g0vサミット」が取り上げる議題は幅広く、民主の後退もその一つ。どのようにテクノロジーを用いれば、情報を比較的公正な形で公開できるか。また、非政府組織がどのように情報を活用すれば、「居住正義」(住む権利の公平さ)や司法改革などの議題を社会に広められるかなども含まれる。
 
「g0vサミット」は、開かれた政府、オープンソース、市民の参加などを重視し、市民が共に協力することで問題を解決していけるよう希望している。議事日程でもオープンソースの精神を実践し、「ワークショップの公開」も含め、議事日程や内容は参加者の提案によって決められ、講演や討論、自由な対話などの方式で進められる。
 
 

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