2024/05/02

Taiwan Today

文化・社会

艋舺龍山寺と大龍峒保安宮が「国定古跡」に昇格

2018/11/13
文化部が12日、台湾北部・台北市にある艋舺龍山寺(写真上)と大龍峒保安宮(写真下)を台北市指定の古跡(文化財)から「国定古跡」(国の定める文化財)へと昇格させた。(文化部提供、中央社)
文化部(日本の省レベルに相当)が12日、台湾北部・台北市にある艋舺龍山寺と大龍峒保安宮を台北市指定の古跡(文化財)から「国定古跡」(国の定める文化財)へと昇格させた。文化部の鄭麗君部長(大臣)は自らこの二つの古跡を訪れ、「国定古跡」であることを告示する書簡を手渡すと共に、初めて作ったという「国定古跡指定証書」を交付した。
 
鄭文化部長によると、自ら古跡を訪れて「指定証書」を交付することは政府の感謝と約束を伝えるためで、艋舺龍山寺と大龍峒保安宮の管理団体が古跡の保護と修復のため、長期にわたって努力し続けていることへの感謝と、政府が今後、文化資産の保存に対してこれまで以上に力を尽くしていくことの約束を示す。
 
艋舺龍山寺と大龍峒保安宮は「大台北地区」(台北市・新北市・基隆市)の発展と緊密に関係している。「有形」である建築様式や地元の発展史、「無形」である信仰文化や風習・行事の普及に向けての役割のいずれにおいても、文化部の「古跡歴史建築記念建築審議会」文化資産審議会委員が高く評価し、それぞれ99番目と100番目の国定古跡として認定した。
 
この2つの国定古跡は「大台北地区」の過去300年にわたる発展の歴史を見守って来た。建材、建築工芸、建築物の配置、100年来発展させてきた「寺廟文化」(寺社文化)、地元の風習や行事のいずれの面でも台湾における寺と廟の文化資産として代表的な物だという。
 
 

ランキング

新着