2024/05/05

Taiwan Today

文化・社会

台南市長発起による日本の都市との「相互紹介展示コーナー」、世界歴史都市連盟が評価

2021/04/08
台南市はコロナ禍の中での国際交流のため、日本の都市と協力して「相互紹介展示コーナー」を設置。この取り組みがこのほど世界歴史都市連盟によって高く評価され、メールマガジンの特別記事として紹介された(写真)。(世界歴史都市連盟メールマガジンのスクリーンショット、自由時報より)
国際的な交流が新型コロナウイルスによる影響を被る中、台湾南部・台南市の黄偉哲市長は日本の都市との間でそれぞれの広告宣伝ツール(パンフレット・チラシ・観光地図・写真・書籍など)を互いの公共スペースで展示・紹介する「城市文宣展」(相互紹介展示コーナー)を実現している。こうした試みは初めてのもので、このほど国際的な非政府組織の世界歴史都市連盟(League of Historical Cities)が高く評価、同連盟のメールマガジン3月号で台南市が発起したこの新たな交流モデルが特別記事として紹介された。
 
黄市長は、コロナ禍で国際的なプロモーションのため海外に人を派遣することが出来ない中で外国の都市と「城市文宣展」を行う場合、広告宣伝ツールを相手方に郵送する費用を負担すると共に、送られてきた相手方の同伝ツールを展示するのに適した場所を見つけるだけでよく、人が出国する必要は無いと説明、経費の節約と都市の宣伝効果を同時に達成する、コストパフォーマンスの高い取り組みであることを指摘した。
 
黄市長によると、日本の多くの都市はこの取り組みに前向きで連携都市も増え続けている。台南市の庁舎ビル及び複数の図書館ではこれまでに京都市、鎌倉市、滋賀県など20あまりの県・市の広告宣伝ツールを相次いで展示。一方、日本のこれら県・市の公共スペースでも台南市の広告宣伝ツールを見たり、手にしたり出来た。
 
基本となる展示のほか、交流座談会を行うことで展示内容をいっそう多元的で豊かなものにする取り組みも。京都市が台南市の「紹介展示コーナー」を設置した際には、京都市国際交流会館において座談会「ほっこりBookカフェ」も開かれ、台南市の対日本業務顧問である阿部真行さんがテレビ会議形式で京都市民に台南市を紹介した。
 
事務局を京都市におく世界歴史都市連盟は歴史と文化に関する非政府組織。現在、五大陸65カ国の121都市が会員で、いずれも各都市の市長がそれぞれの代表を務めている。世界の歴史的な都市間対話と連携のための重要なプラットフォームであり、台湾からは台南市が2012年に初めて加入。現在は台南市と台湾中部・台中市が会員となっている。
 
 

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