2024/05/05

Taiwan Today

文化・社会

オーストロネシア語族の起源は台湾、『南島起源』を出版

2021/08/18
原住民族委員会は17日、『南島起源』の出版記者会見を開いた。2019年9月29日にパラオで開催したワークショップ「GCTF:国際オーストロネシア言語の復興」の発表論文を収録したもの。写真は同委員会のイチャン・パロー(Icyang‧Parod)主任委員。(原住民族委員会サイトより)
原住民族委員会は17日、『南島起源』の出版記者会見を開いた。同委員会のイチャン・パロー(Icyang‧Parod)主任委員が主催し、パラオ共和国のディルメイ・ルイサ・オルケリール駐台大使、日本台湾交流協会台北事務所(台湾における日本大使館に相当)の池田忠孝主任、米国在台協会台北事務所(台湾における米国大使館に相当)の林宏美 (Joy Lin)政治官、中華民国(台湾)外交部アジア太平洋司の曽瑞利司長、中央研究院の李壬癸院士、鍾国芳副研究員らが出席した。『南島起源』はさまざまな角度からオーストロネシア語族にアプローチした研究論文を収録したもので、オーストロネシア語族の起源が台湾であることを裏付ける重要な書籍。
 
イチャン・パロー主任委員は冒頭のあいさつで、「台湾の先住民族は、オーストロネシア語族の研究にとってとりわけ重要な存在だ。2019年、台湾、米国、日本はパラオで『GCTF:国際オーストロネシア言語の復興』と題するワークショップを開催し、言語学、考古学、遺伝子学、カジノキ(梶の木)研究などさまざまな視点から、オーストロネシア語族の起源について議論した。そして過去半世紀近くにわたる関連研究のほとんどが、台湾こそがオーストロネシア語族の起源であると指摘していることを発見した」、「この書籍が、オーストロネシア語族にとって台湾がいかに重要であるかを、台湾の人々が認識するきっかけになればと思う。オーストロネシア語族の偉大な大移動の歴史を世界に知ってもらうとともに、台湾の先住民族や世界がその影響を受けるオーストロネシア語族の言語と文化をもっと大切にするよう呼びかけたい」と語った。
 
この書籍は、国連が「国際先住民族言語年」と定めた2019年、米国、日本、台湾、パラオが「グローバル協力訓練枠組み(GCTF)」の下で協力し、同年9月29日にパラオで開催したワークショップ「GCTF:国際オーストロネシア言語の復興」の発表論文を収録したもの。このワークショップには12か国、120名が参加した。
 

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