2024/05/07

Taiwan Today

文化・社会

蔡総統が「経国七海文化園区及び蒋経国総統図書館」オープニングセレモニーに出席

2022/01/24
蔡英文総統(写真)が22日、「経国七海文化園区及び蒋経国総統図書館」のオープニングセレモニーに出席、同図書館の資料が台湾社会のわだかまりを解くのを助けることに期待した。(総統府サイトより)
蔡英文総統が22日、「経国七海文化園区及び蒋経国総統図書館」のオープニングセレモニーに出席してあいさつし、同図書館の提供する資料が台湾社会に蒋経国元総統をより深く理解させると共に同元総統により公正な評価を与え、台湾社会のわだかまりを解くのを助けることに期待した。
 
オープニングセレモニーには与党・民進党の主席でもある蔡英文総統のほか、野党側からも馬英九前総統、国民党の朱立倫主席、民衆党の主席を兼ねる柯文哲台北市長、親民党の宋楚瑜主席らが出席した。
 
蔡総統はセレモニーに招かれたことに感謝、この招待は現職の総統に対する尊重であるばかりでなく、より開放的な態度で、蒋経国元総統の時代の様々な政策、ならびに事件に対する台湾社会の評価に向き合うことを意味していると述べて今回の招待を歓迎した。
 
蔡総統は、図書館の資料は台湾社会に蒋経国元総統をより深く理解させると共に同元総統により公正な評価を与え、台湾社会のわだかまりを解くのを助けるだろうと指摘、さもなければ蒋経国元総統は台湾では永遠にその一部しか記憶されなくなってしまうと懸念する態度を示した。蔡総統は台湾社会の蒋経国元総統に関する「部分的な記憶」として、経済発展と安全感、ならびにその権威主義体制を挙げている。
 
蔡総統は台湾の戦後の発展経験は記録されるべきだとした上で、歴史(記録)があれば過去のことにかんがみて将来のことを知ることが出来、過ちは戒めにし、見習うべき点は参考にすべきだと主張。そして、こうした性格の異なる歴史上の事件を通じて我々は蒋経国元総統に対する歴史的な位置づけをより深く知ることになるだろうと期待した。
 
蔡総統は、現在政治的指導者に対する台湾の人々の目の向け方は過去とは全く異なるものになっており、権威主義から民主主義へと変化した台湾社会では蒋経国元総統の歴史的な位置づけにも多くの議論があると指摘。その上で、全ての総統の歴史的な位置づけは人民によって決められるべきだとする考えを示した。
 
台湾北部・台北市大直の北安路に位置する「経国七海文化園区」は22日にオープン。同園区には台湾で唯一保存されている蒋経国元総統の旧居、「七海寓所」と台湾初の「総統図書館」があり、蒋元総統の家庭での暮らしぶりや文物を垣間見ることが出来る。
 
 

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