2024/05/17

Taiwan Today

文化・社会

米N.Y.のMoCCAアートフェスティバル、台湾から漫画家2人が参加

2024/03/20
米ニューヨーク州のマンガ専門ミュージアム「コミック&カートゥーン・アート・ミュージアム(MoCCA)」が主催する「MoCCAアートフェスティバル」が3月16日と17日に開催され、台湾人漫画家のEli Lin(依萊)さん(左)とPam Pam Liuさん(右)が招きを受けて初出展した。(文化部)
米ニューヨーク州の漫画専門ミュージアム「コミック&カートゥーン・アート・ミュージアム(The Museum of Comic and Cartoon Art、略称MoCCA)」が主催する「MoCCAアートフェスティバル」が3月16日と17日に開催され、台湾人漫画家のEli Lin(依萊)さんとPam Pam Liuさんが招きを受けて初出展した。
 
Eli Linさんは、カラフルで大胆な色使いと、滑らかで繊細なラインを融合させた作品を得意とし、若い世代の参観者を多く引き付けた。Eli Linさんは自身のブースに、マンガ、ポストカード、シール、トートバッグ、光るストラップ、Tシャツなどの作品を展示。いずれも、台湾の街の風景、タピオカミルクティ、媽祖など台湾の要素をイラストに組み込んだもので、大勢の参観者が足を停めて作品に見入っていた。Eli Linさんによると、Eli Linさんが台湾で出版した漫画『羅賽塔』を読んだことがあるという読者も来ており、「作風を見て一目で『羅賽塔』の作者だと分かった」と言われて驚いたという。
 
Pam Pam Liuさんは17日、「MoCCAアートフェスティバル」が主催する「Narrative of Care(介護の話)」をテーマにした座談会にも出席。乳がんの母親を介護した経験をもとにした作品『癌症好朋友』を持つPam Pam Liuさんは、認知症の父親を介護した経験を持つベルギーの漫画家Ephameronさん、母として子育てをしながら漫画を描くアメリカのLauren Weinsteinさんとともに、女性の視点から、自身の創作の背景や作風について語った。Pam Pam Liuさんは、漫画を描くことで不安をやわらげ、家族が病気になったというストレスを絵や文章に変えていったと語り、似たような経験を持つ読者がそれに共感を覚えたり、こうした作品について語り合うことで、勇気をもって悩みを口にするきっかけになればと述べた。
 
台北駐ニューヨーク文化センター(文化部の出先機関)は2017年より「MoCCAアートフェスティバル」に参加し、毎年台湾から個性的なクリエーターを招いている。今回参加した2人の漫画家は、初めてブースで「似顔絵」のサービスを提供し、台湾のクリエーターの実力を示した。「似顔絵」のブースには大勢の参観者が列を作った。
 

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