2024/05/03

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国光客運「台北ターミナル」完成、桃園メトロ空港線に対抗

2017/03/03
長距離バスを運営する国光客運の「台北ターミナル」が2日にオープンした。台北駅と台湾桃園国際空港を結ぶシャトルバスを24時間体制で運行する。
長距離バスを運営する国光客運の「台北ターミナル」(台湾北部・台北市)が2日にオープンした。台北市は昨年、市の西エリアの再開発計画の一環として、台北駅と基隆(台湾北部)、台湾桃園国際空港などを結ぶ国光客運のバスターミナル「台北西駅A棟」を撤去。その後、国光客運は台北市公共運輸処や在来線を運営する交通部台湾鉄路管理局などの協力を得て、台北市の都市交通システム、台北MRTの台北駅「M1出口」と「M2出口」の間に、新たなバスターミナル「台北ターミナル」の建設を進めていた。2日に開催されたオープニングセレモニーに出席した台北市の柯文哲市長は、「国光客運『台北ターミナル』の完成は、台北市西エリアの再開発計画に伴うバスターミナル移転の総仕上げだ」と説明した。
 
国光客運は今後、台北駅と台湾桃園国際空港(台湾北部・桃園市)を結ぶシャトルバスを24時間体制で運行するほか、回数券を15%引きで販売するなどして、同じ日に正式運行を開始した桃園メトロ空港線に対抗する。
 
国光客運によると、台北駅と台湾桃園国際空港を結ぶ路線「1819番バス」は、台北ターミナルを出発し、55分程度で台湾桃園国際空港に到着する。運賃は大人125台湾元(約460日本円)、子ども65台湾元(約240日本円)。往復チケットは230台湾元(約846日本円)となる。これは、桃園メトロ空港線の台北駅(A1)から台湾桃園国際空港第1ターミナル駅(A12)までの運賃160台湾元(約588日本円)を下回るものとなる。
 
時刻表はないが、通常の時間帯は10分間隔で、非ピーク時間帯は15分間隔で発車する。24時間体制で運行するため、いつでも必ず座席を確保することができるという。国光客運は「最高のサービスを提供してこそ、客足を引き留めることができる」と自社のサービスに自信を見せる。
 
また、新しくオープンした国光客運「台北バスターミナル」の2階には今後、休憩スペースが設けられる。角度を調整できる快適なリクライニングチェアのほか、簡易型シャワールームも用意するという。
 
一方、桃園メトロ空港線を運営する桃園捷運公司は、「メトロは発車時刻がはっきりしており、渋滞に巻き込まれる心配がない。しかも、車内は快適で、台北駅(A1)で搭乗手続きを行ったり、スーツケースなどの荷物を預けたりすることもできる」として、メトロの優位性をアピールしている。

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