2024/05/17

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台湾桃園国際空港第3ターミナル、2020年末の竣工目指す

2017/05/26
台湾北部の空の玄関口である台湾桃園国際空港(桃園市)は26日、第3ターミナルの建設を開始した。台湾らしさを前面に押し出したデザインとなる。2020年末の竣工を目指す。完成後の年間利用客は延べ4,500万人に達する見込み。写真は第3ターミナル出国ロビーの完成予想図。(台湾桃園国際空港サイトより)
台湾北部の空の玄関口である台湾桃園国際空港(桃園市)は26日、第3ターミナルの建設を開始した。台湾らしさを前面に押し出したデザインとなる。2020年末の竣工を目指す。完成後の年間利用客は延べ4,500万人に達する見込み。これは、第1ターミナルと拡張工事後の第2ターミナルを合わせた延べ3,500万人を上回る。
 
26日はまず、主体施設現場の掘削工事に着手した。第3ターミナルの建設は全13工程で公開入札を行っており、2018年3月までに順次着工する。2018年下期に工事のピークを迎え、2020年末に竣工。2021年から運営を開始する予定。
 
第3ターミナルは、既存の第1及び第2ターミナルを上回る規模になるほか、台湾の伝統的な屋根瓦、壮大な山脈の稜線、波打つ海、雲海など、台湾の大自然をイメージしたデザインが取り入れられるのが特徴。このターミナルを利用する国内外の旅客に、台湾特有の美しさを十分に感じてもらいたいという狙いがある。
 
また、出国ロビーには花びらのような形のアルミニウム製のパイプが13万本吊り下げられる。これには音を吸収する減音機能があるほか、角度によっては上方の天窓からの自然採光を反射し、建築物の内部を照らす効果があるため、照明電力の節約にもつながるという。アルミニウム製のパイプが描く山や谷のような起伏のある曲線は、道案内の視覚的効果もあり、旅客が自然とターミナル内の動線を探し出すことができるようになっているという。
 
台湾桃園国際空港では2016年、旅客利用者が延べ4,000万人を突破した。現在は第1ターミナルと第2ターミナルの2つを持つが、すでに需要の増加に追い付かなくなっており、連休や長期休暇などになると混雑が生じている。
 
第3ターミナルの総工費は746億台湾元(約2,762億日本円)。21の搭乗ゲートが設置されるほか、第2ターミナルとの間に、多機能ビルが建設され、2つのターミナルを結ぶことになる。多機能ビル内部にはホテルや各種の商業施設が入り、空港利用客だけでなく、一般市民も利用することが可能になる。
 

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