2024/05/06

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2020年「台北ランタンフェスティバル」、西門と南港のダブルメイン会場

2020/01/08
2020年「台北燈節(=ランタンフェスティバル)」が元宵節(旧暦1月15日)に当たる2月8日から2月16日まで、台北市の西エリアにあたる西門と東エリアに当たる南港をメイン会場として実施される。写真はそのうち南港に設置されるメインランタン「展風神」のイメージ図。(台北旅遊網より)
台北市(台湾北部)が主催する2020年「台北燈節(=ランタンフェスティバル)」は元宵節(旧暦1月15日)に当たる2月8日から2月16日まで、台北市の西エリアにあたる西門と東エリアに当たる南港をメイン会場として実施する。「台北ランタンフェスティバル」が2つのメイン会場で行われるのは初めてのこと。今年のテーマは「TOGETHER WE GLOW(転洞台北転動光)」。台北市の蔡炳坤副市長が7日、今年のメインロゴや、東エリアと西エリアに展示されるメインランタンを発表した。
 
蔡炳坤副市長は記者会見で、「過去3年間の成功の経験を、今年初めて市の東エリアである南港に持ち込み、『東区門戸計画(2015-2022年の台北市東エリア再開発計画)』推進の一環としたい。南港はすでに東エリアの重要な交通の要所となっている。将来は科学技術、流行文化の中心地となるだろう。ランタンフェスティバルを通して、国内外からやってくる人々にこのエリアについて知ってもらいたい。今年のランタンフェスティバルでは、南港メイン会場に地元のパワーが集結する。ランタンフェスティバルの関連イベントと地域が結びつき、東エリアの活性化につながるだろう」と述べた。
 
【メインロゴ】
初めてダブルメイン会場を設置する今年のランタンフェスティバルでは、「一起発光(一緒に輝くこと)」によって生まれる団結力を重要な精神と見なす。このため、今年のメインロゴは、2020という数字が、台北市の東西エリアが手を結び、つながっている様子を象徴したものとした。暖色系のゴールドは西エリアに存在する台北市のクラシックなエレガントさを、冷たく光るブルーは東エリアが持つ近未来感を表現している。台北を輝かせる光は、市民の奥深さと未来から来るものだという。また、今年の干支であるネズミを登場させて、光るネズミの巣穴が市の東西を結び、台北市民を結びつけるというイメージを表現した。さらに、「West(西)」と「East(東)」の頭文字を取ると「WE(私たち)」となることから、2020年は皆が一致団結し、台北が動き出すためのより大きな光と栄光と力になるようにとの期待を込めたという。
 
【メインランタン:東エリア】
東西エリアのメインランタンは、デザイナーの李文政さん、林舜龍さん、建築家の王士芳さん、集智館文化有限公司のキュレーターチームが共同で設計・製作したもの。「活気があり、何ものにも縛られない」というイメージを持つ東エリア、南港メイン会場には、幅9メートルになる「展風神(tián hong sîn)」をテーマにしたメインランタンを設置する。台湾人の生活の象徴として最も代表的なスクーターに着想を得た作品で、これを変形させて二本足と翼を持つ造型を作り上げた。これは、故郷を離れて都会へ出てきた人々が、まるでネズミのように台北市内を縦横無尽に走り抜け、色とりどりのネオンに染められながらも、夢を実現する可能性を探し求め、左右の翼を広げるチャンスが来るのを期待している様子を表現したものだという。
 
「展風神」の造型には台湾色が色濃く反映されている。例えば檳榔(ビンロウ)売りの小屋で見かけるようなカラフルな蛍光灯やネオンなどが電飾として使われ、左右の翼は台湾のあちこちにあるトタン屋根の建築物に使われている波板や鋼材などの建材で出来ている。後方にあるさまざまな看板は、台湾各地の街頭の情景を象徴したものであり、見る人に強いインパクトを与える。「展風神」は「台北ランタンフェスティバル」としては初めての野外ステージ式メインランタンと位置付けられ、アート作品兼パフォーマンスステージとして使われる。「台北ランタンフェスティバル」の期間中は、南港の地元の学校や若いインディーズバンドなど、さまざまなスタイルのパフォーマンスグループを招き、このメインランタン前でパフォーマンスを披露する。地元のカラーを打ち出すと同時に、台北市の多様性のあるクリエイティブな活力を呼び起こす。
 
【メインランタン:西エリア】
西エリア、西門メイン会場に設置される「躲猫猫」は、遊び心たっぷりのメインランタンだ。これまで「台北ランタンフェスティバル」では、その年の干支の動物をテーマにしたメインランタンを設置してきたが、今年はその慣例が打ち破られることになる。
 
このメインランタンでは、今年の干支である「主役」のネズミが、それよりも体格の大きいネコと一緒に登場する。ランタンの下のスペースは、参観者が通ることができるようになっている。作品全体の大きさは9メートルで、近年西門に設置されたメインランタンとしては最も大きな作品となる。デザインした林舜龍さんによると、今年の干支はネズミだが、それでは干支に入っていないネコが悲しむと思い、メインランタンにネコを登場させたという。ネズミはチーズを抱え、球体のようなものに包まれて空に浮かんでいる。ネズミを包む透明の球体は、西門町のあちこちで販売されているタピオカミルクティの「タピオカ」を象徴したものだという。その下に寝そべるのは繊維強化プラスチック(FRP)製の大きなネコだ。ランタンフェスティバルの期間中、30分起きに光のショーが行われ、遊び心たっぷりの物語を見ることができるという。このメインランタン付近に設置されたメインステージでは、毎晩午後6時から10時まで、毎時0分になると台湾のパフォーマンスグループ「福爾摩沙馬戯団(Formosa Circus Art)」とメインランタンのコラボパフォーマンスが繰り広げられるとのこと。
 

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