2024/05/05

Taiwan Today

観光

来年の「自転車旅行イヤー」控え、国光客運が自転車専用バスを配備

2020/06/18
台湾の長距離バス会社、国光客運が来年の「自転車旅行イヤー」を控えて自転車専用バス(写真)を公開。国内外の愛好家に本格的な自転車の旅とライトで気軽なサイクリング旅行を提供する。(国光客運提供、中央社)
交通部観光局(日本の観光庁に相当)では国内外のサイクリング愛好家を引き付け、台湾の観光業と自転車産業の発展につなげるため、来年を「自行車旅遊年」(自転車旅行イヤー)と位置づけている。台湾で長距離バスを運営する国光客運は「自転車旅行イヤー」の到来に備え、早くも自転車専用バス「KBB」を用意した。
 
国光客運が17日に公開した新たな自転車専用バスは乗客15人と自転車15台を乗せることが出来る。内装は高級感のある木目のフロアにエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)で使用されるようなレザー風の椅子で、スポーツとレジャーを中心とした旅行商品という位置付けに見合うものとなっている。
 
国光客運の王応傑副董事長(副会長)によると、同社では新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大する前から、長距離バスを自転車専用車両へと改造する計画に着手、自転車専用バスを登場させることで自転車での台湾本島一周旅行のハードルを引き下げ、自転車を利用した旅行の付加価値を高められることを目指した。特に高級な旅を求める欧米や日本の人たちの団体旅行を引き付け、年齢層を問わず、国内外の旅行者が時速20キロメートルのゆっくりしたペースで気軽に台湾の美しい風景を楽しめる機会を提供するのだという。自転車専用バスの運転手は全員、大型バスを運転して10年以上の経験を持つ専従のドライバーで、市場の反応が良ければ専用バスの数も増やしていく。
 
国光客運では、本格的な自転車愛好家とその家族や友人、ならびに時々自転車に乗るというライトな層とその友人たちという2つのグループを自転車専用バスの主なターゲットに設定。また、旅行会社と提携し、自転車専用バスを利用した様々な旅行プランを打ち出す。短いものなら台湾北部の台北市から同中南部の阿里山を旅する2日間コースや、それに新中部横貫公路(台湾の東部と西部を結ぶ道路)と台湾中部の湖・サンムーンレイク(日月潭)を加えた3日間コースなどが考えられる。また、4日間ならば台湾最南端の墾丁や東部の花蓮県、南東部の台東県を走ることも出来る。最長のコースは台湾本島一周が可能な2週間コース。
 
自転車専用バスによる旅の最少催行人数は10人で、13人集まれば定員満了。専門のサイクリングガイドと旅行ガイドらが同行する。家族や友人との旅行、企業の社員旅行やインセンティブ旅行の新たな選択肢となることが期待される。
 
 

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