2024/05/07

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台湾鉄路管理局の「鳴日号」、12/31より運行開始

2020/12/30
交通部台湾鉄路管理局と雄獅旅行社は29日に記者会見を開き、31日から運行を開始するクルーズトレイン「鳴日号」の車両内と専用待合室などをメディア向けに公開した。(台湾鉄路管理局サイトより)
交通部台湾鉄路管理局と雄獅旅行社は29日に記者会見を開き、31日から運行を開始するクルーズトレイン「鳴日号」の車両内と専用待合室などをメディア向けに公開した。133年の歴史を誇る台湾鉄路管理局は、交通部観光局(=日本の観光庁に相当)が定める2022年「鉄道観光旅遊年(=台湾鉄道観光イヤー)」に合わせ、これから5種類のクルーズトレインを投入する。これらの列車は等級や風格がそれぞれに異なり、「鳴日号」を皮切りに、「藍皮解憂号」、「海風号」、「山嵐号」、それに豪華寝台列車を順次投入する。
 
「鳴日号」は70年の歴史を持つ急行「莒光号」の「E405」と「E417」の機関車部分を改装したもの。これまで親しまれてきた「莒光号」のオレンジをベースにした黒の配色を残しつつ、よりシックでエレガントな外装に仕上げた。世界4大デザイン賞の一つとされる日本のグッドデザイン賞を獲得したことから、これまでで最も高い質感を持った「台湾式美学」を備えた鉄道設計だと称賛され、運行開始前から高く注目されていた。
 
内装で最も注目されるのは3つの特色ある車両だ。1つはバー・カウンター付きの車両。これは運行を請け負う雄獅旅行社が経営する飲食ブランド「gonna」がデザインを手掛けた。今後はここでミシュランの星付きレストランの飲食を提供する。もう1つは丸型ソファが設置された「リビング車両」で、快適に車窓を眺めることができる。3つ目は月替わりの香りが楽しめる「フレグランス車両」だ。
 
今回の記者会見では、車両だけでなく観光列車専用の待合室も公開された。台湾東部・花蓮県の花蓮駅の裏口付近に設置されており、2021年1月下旬の竣工・供用開始を目指している。入口には巨大な大理石が置かれ、中にはさまざまなスタイルのソファが並び、コーヒーの香りが漂う。完成後は台湾鉄路管理局にとって初めてのVIP待合室となる。
 
観光列車「鳴日号」の最大の特徴は、花蓮県富里郷にある東里駅、山里駅、屏東県獅子郷にある枋山駅、枋野駅といった秘境とも言うべき小さな駅に停車すること。また、美しい景色を観賞できるような一部のコースでは特別にスピードを落として走る。2021年1月15日までに申し込めば、満55歳以上なら1人1泊当たり1,500台湾元(約5,500日本円)、最大6,000台湾元(約2.2万日本円)の割引きを受けることができる。詳しくは公式サイトを参照のこと。
 

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