交通部観光局（日本の観光庁に相当）は12日から21日まで、「自転車に優しいホテル」の人気投票を開催した。28日には、人気投票で選ばれた各地のホテルの表彰式が行われた。人気投票で上位を獲得したのは地域別に、北部が福容大飯店 福隆（フーロン ホテル フーロン、新北市福隆、6,460票）、中部が雲品温泉酒店 日月潭（フロー‧デ‧シンホテル、南投県日月潭、6,259票）、南部が福容大飯店 高雄（フーロン ホテル 高雄、高雄市、4,480票）、東部が瑞穂天合国際観光酒店（グランド コスモス リゾート瑞穂花蓮、花蓮県、5,443票）、離島が金湖飯店（GOLDEN LAKE HOTEL、金門島、4,753票）。人気投票は自転車に優しい台湾各地の608の宿泊施設を対象として、延べ9万人がオンライン投票を行った。
観光局は、投票で上位を獲得したホテルには、それぞれに特徴があると指摘した。例えば、北部で選ばれた「福容大飯店 福隆」は、自転車のあらゆる修理・整備設備や数々のタイプの自転車に対応した修理スタンドを備え、宿泊者に提供している。また、アスリートに適したシェフのおすすめコースを用意し、食事面でのサービスも展開する。
一方、中部の人気ホテル、「雲品温泉酒店日月潭」では、自転車の車両に関する問題を解決するだけでなく、サイクリングコースのガイドも務める人員を配置している。台湾屈指の観光地として有名な日月潭の魅力をサイクリングで楽むことができる。
さらに南部の「福容大飯店 高雄」は、自転車専用のチェックインカウンターを設置するなどサイクリストが利用しやすいよう配慮の行き届いた割引サービスプランを計画している。
また東部の「瑞穗天合国際觀光酒店」と離島の「金湖飯店」では、自転車専用の駐輪スペース、簡易的な修繕サービス、レンタサイクルサービスなどを提供している。
觀光局は、今後も引き続き自転車に優しい宿泊施設を推進し、マーケティングを強化していくとしている。それと同時に専用の駐輪スペースや洗車・メンテナンススタンドを設置している宿泊施設に対して、観光局へ自転車に優しいホテルとして申請するよう呼び掛けていく。観光局は、産官民の連携でサイクリングによるレジャーブームを起こしたい考えだ。