2024/04/30

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東京五輪効果?宜蘭県・東澳駅に1日500人以上

2021/08/04
金銀のメダルとオリンピック限定バージョンの台湾ビール「金牌(ゴールドメダル)」を手に写真撮影に応じる子どもたち。缶ビールで東「澳」のさんずいを隠せば「東奥(東京オリンピック)」の出来上がりだ。(読者提供、中央社)
今年の東京オリンピックでは、台湾代表選手の活躍が目覚ましい。このオリンピックブームに乗じて人気上昇中なのが宜蘭県(台湾北東部)にある東澳駅だ。自分で用意したメダルや、「金牌(ゴールドメダル)」という商品名の台湾ビールを手に、駅で記念撮影をして台湾選手を応援している人の姿を多く見かける。東京オリンピックの中国語は「東京奥林匹克運動会」。略すと「東奥」となる。そこで、中国語で同じ発音、漢字も似ている東澳駅がいま、ちょっとした観光スポットになっているというわけだ。東澳駅を訪れる人は多いときで1日500人以上に上るという。
 
台湾鉄路管理局・東澳駅の呂明益駅長によると、特に8月1日は日曜に当たり、また、新型コロナウイルス警戒レベルが2に引き下げられて各自治体が感染症対策の規制を徐々に緩和し、外出する人が増えているタイミングだったことから、オリンピックブームに乗じて外出がてら東澳駅に立ち寄り、記念撮影をする人が多かったという。8月1日には、駅構内及び駅周辺に合わせて500人以上が集まった。普段、同駅を利用する人は1日約200~300人であることから、これがいかに多いかが分かる。
 
撮影スポットとして人気なのは駅前広場にある、駅名が書かれた大きな看板。それから駅入り口の上に書かれた「東澳車站(=東澳駅の意味)」の四文字、プラットホームの駅名板などだ。訪れた人々は、自分で用意したメダルと一緒に写真を撮ったり、中には「金牌(ゴールドメダル)」という商品名の台湾ビールを手にしてカメラに収まる人も。駅の入り口に集まって、写真を撮ったあとに大声で台湾代表選手にエールを送る人などもいて、それぞれの方法で台湾代表選手たちを応援している。
 
東澳駅は宜蘭県南澳郷東岳村にある。在来線「北廻線」の「二等駅」で、停車するのは主に貨物列車だ。現在、月台票(入場券)は販売していないため、プラットホームで写真を撮りたい場合は、窓口に身分証などを預け、検温を受ければ中に入ることができる。
 

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