屏東県政府は18日、豊かな生態系と独特の景観を残す「阿塱壹古道」について、周辺を含む841.30ヘクタールを自然保護区とすることを審査会で決議した。同古道は、省道台26号線で未開通となっている台東達仁~屏東旭海区間の全長約40キロメートル。この決議は今後、行政院農業委員会および台東県政府に提出される。
台26号線の「阿塱壹古道」区間の開発は、30年前に地元の後押しで設置の方針が固まり、1995年には交通部公路総局が計画に乗り出した。ただ、2010年12月にようやく環境影響評価差異分析が承認されたものの、2011年2月に屏東県が暫定保護区と定め、未だ着工に至っていない。今回の決定は、今月末の暫定保護区の期限切れに伴い下されたもの。
環境保護団体は、政府と協力して、保護区の管理体制を構築し、エコツアーなども計画しながら、地元の経済発展をけん引したいとの期待を示した。