2024/05/04

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台北市、3大食文化でユネスコ「美食の都」に申請へ

2012/02/06
台北を代表するグルメのひとつ、小籠包(ショーロンポー)。(呉志学撮影、中華民国交通部観光局提供)

台北市が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に対し、「美食の都(City of Gastronomy)」としての認定を申請する初稿の内容が、このほど明らかになった。数ある美食のうち、「小吃(B級グルメ、小皿料理)」、「弁卓(宴席料理)」、「素食(精進料理)」の3大食文化が台北市の代表的な美食として世界的にPRされる可能性もある。

同市商業処によると、同市は昨年4月にユネスコに美食の都としての認定を申請すると発表したのち、美食家やレストランのシェフ、研究者、ホテル経営者など100人に上る専門家を集め、30回近くの会議を開催したところ、上記の3大食文化が常に話題に上ったという。「小吃」では、鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包(ショーロンポー)や、寧夏夜市の小吃コース「千歳宴」などがこぞって称えられた。「弁卓」では伝統的な結婚式の料理など、特別な日の食文化や宴席料理が主に挙げられる。「素食」を提供するレストランは台北市には3,000店以上、十分に浸透し、種類も豊富だ。

ユネスコが「美食の都」に定める指標は8項目、「十分に発展した美食産業がある」、「活発な美食組織とレストランがある」、「伝統料理に地元の食材を使っている」、「産業が進歩した中でも伝統料理が受け継がれている」、「昔ながらの市場と食品産業がある」、「各種の祭りやコンテストを開催している」、「環境を尊重している」、「調理関連の学校でコースを設置している」、となっている。

同市は今後、申請を予定する3大食文化について、ストーリー仕立てで「由来」、「現代の食文化のあり方」、「特色と持続可能な管理」を紹介する。

なお、「美食の都」の認定には、自国のユネスコ国内委員会の支持が必要となるが、中華民国(台湾)が加盟国ではないため、「都市」名義での申請を行う。同市商業処は今後、外交手段を通じてユネスコ本部と意思疎通を図ると表明している。

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