2024/04/30

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世界グリーン旅行先トップ100、花蓮県と東北角から2カ所選出

2016/09/29
「花蓮県豊南村吉哈拉艾文化景観区」と「東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区」が「世界グリーン旅行先トップ100」に選ばれた。写真は「哈拉艾文化景観区」。(台湾永続旅行協会提供、中央社)

台湾は今年初めて、「グリーン旅行先(Green Destination)」の選抜活動に参加。その結果、台湾東部・花蓮県における先住民族・アミ族の集落である「花蓮県豊南村吉哈拉艾文化景観区」と、「東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区」が「2016年世界グリーン旅行先トップ100(SUSTAINABLE DESTINATIONS TOP 100)」に選出され、28日には同賞を受けた。「東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区」は、台湾北部・新北市の瑞芳区から北東部・宜蘭県蘇澳鎮(「鎮」は行政区画の一つ)などへと跨るエリア。

「台湾永続旅行協会」の陳盈潔理事長によると、国連世界観光機関(World Tourism Orgnization、UNWTO)は2017年を「持続可能な旅行開発の国際年(2017 International Year of Sustainable Tourism for Development)」とすることを宣言している。「グリーン旅行先」の選抜活動は2014年から世界各国を対象に行われている。

「国際永続旅行協会(Sustainable Travel International)」のBrain Mullis執行長は、「東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区」のエントリーを促し、「台湾永続旅行協会」は「花蓮県豊南村吉哈拉艾文化景観区」を選抜活動に推薦。その結果、台湾は今年初めての参加で、いずれも「2016年世界グリーン旅行先トップ100」に選ばれた。

アミ族の集落である「吉哈拉艾文化景観区」の人たちが、生態系を守る方式で「哈拉米」を栽培していることが、今回の選抜基準の一つである「旅行目的地の持続可能な管理」の条件を満たした。「哈拉米」は、有機栽培のため水田にオタマジャクシやドジョウがやってくる米という意味だという。今年台湾が初参加で、いずれも「グリーン旅行先」に選ばれたことは、政府がトップダウンで、そしてコミュニティではボトムアップで、いずれもすでに2017年の「持続可能な旅行開発の国際年」活動を推進していることを意味している。

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