交通部観光局（日本の観光庁に相当）は今年、「行動旅服（Mobile Tourist Info.＝モバイル・ツーリスト・インフォメーション」を正式にスタート。モバイル技術を結びつけることで、旅行に関する情報サービスを従来のツーリストセンターから旅行者が最も必要とする場所へと「出張」させ、旅行者に最もタイムリーな情報を発信、親切なサービスを提供する。
「モバイル・ツーリスト・インフォメーション」は、交通部観光局が台湾にある13の国家風景エリアにおいて、ツーリストセンターのサービス範囲を拡大することをコンセプトにし、それぞれの風景エリアに同サービスを利用できるコースを2本ずつ設け、タブレット端末を持ったスタッフを派遣するサービス。スタッフは行楽客が最も集まる場所で、最も集まる時間帯に情報通信（ICT）技術を使ってSMART五大サービスを提供する。五大サービスとは、「Wifiのホットスポットのシェア」、「地図とパンフレットの提供」、「写真撮影のアシスト」、「お薦めの旅コース」、「旅の問い合わせサービス」。基本的なパンフレットや情報、旅に関する相談からWifiホットスポットでのインターネット利用、もしくは旅の感想シェアまで全てをサポートする。また、行楽客はスマートフォンでQRコードをスキャンすれば、各風景エリアで周到に計画されたお薦めコースもチェックできる。
台湾では各地にツーリストセンター、並びに民間の力を結びつけた「借問站（問い合わせステーション）」が設置されているが、交通部はさらにこの「モバイル・ツーリスト・インフォメーション」を打ち出し、13の国家風景エリアを観光する人たちを常にサポートすることにした。
観光局は旅行者に寄り添ったサポートを提供する他、台湾全域の13の国家風景エリアと26のコースにおける特色あるサービスで、「モバイル・ツーリスト・インフォメーション」を風景エリアの新たな魅力とする考え。