国家図書館とチャイナエアライン（中華航空）がタイアップし、チャイナエアラインのボーイング777とエアバスA350では14日より、機内で国家図書館厳選の電子書籍が閲読できるようになっている。
国家図書館では人々が本と接する機会をより多くしようと、空港内に本の特売場を設置する他、チャイナエアラインと協力し、同図書館が厳選した電子書籍を定期的に提供する。現在は、『以古通今：書的歴史（過去から学ぶ、未来への道しるべ：本の歴史）』、『影饗：台湾老照片図集（映像の饗宴：台湾の古い写真集）』、『台湾早期農村生活－何慧光撮影集（台湾のかつての農村生活－何慧光写真集）』、『天機－国家図書館蔵天文暦法古籍文献展導覧手冊（天文暦法古書文献展ガイド）』など、5冊が閲読可能だという。
機内で大量の文字を読むことは難しく、国家図書館の選んだ電子書籍は写真や絵が多く掲載されているもの。例えば『影饗：台湾老照片図集』は2006年に行なわれた古い写真の選抜活動における受賞作品を集めている。これらレトロな写真は全て、その背後に物語があり、かつての台湾を思い起こさせる。
国家図書館の曽淑賢館長は、台湾で海外に出かける人は年間延べ1,300万人以上と多いので、旅客機に乗っている間の娯楽は映画やドラマ以外に、より多元的な選択肢があってもよいのではとして、図書を旅のお供にすることを勧めている。