格安航空券比較サイト「スカイスキャナー」はこのほど、最も特色があり、美しい風景が楽しめる「世界八大サイクリングロード」を発表し、台湾中部・南投県の景勝地、日月潭にある「日月潭環湖単車道（日月潭周遊サイクリングロード）」がその一つに選ばれた。同サイクリングロードは全長33キロメートルの環状道路で、光を浴びてきらめく水面や湖を取り巻く美しい山々などの絶景だけでなく、文武廟や胡蝶園など興味深い観光スポットも楽しむことができる。
日月潭周遊サイクリングロードは、かつて米ニュースと情報専門チャンネル、CNNが選ぶ「世界十大美しいサイクリングロード」の一つにも選ばれたことがある。それに加え、このたびスカイスキャナーが選ぶ「世界八大サイクリングロード」に、台湾から唯一選ばれた。
日月潭周遊サイクリングロードのほかにも、交通部観光局（日本の観光庁に相当）日月潭国家風景区管理処では快適なサイクリングロード構築に取り組んでいる。ふ頭がある水社地区、九龍口、雲品飯店（フローデシンホテル）など、湖畔の有名なスポットをつなぐため、2015年末よりこれらを結ぶ歩道をサイクリングロード（全長2.3キロメートル）に変更する工事を行っており、このほど完成したばかり。
このサイクリングロードの九龍口エリアには、幅118メートル、奥行き16メートルの横長い展望デッキが設置されている。訪れた人々はここで景色を楽しんだり、足を休めたりすることができる。また、劇場のようなステップ式の座席が設けられており、広場では小規模のパフォーマンスを行なったり、集合写真を撮影したりすることもできる。周辺には、地名にもなっている「九龍」を意味する9つの巨大な石が置かれ、それぞれに「日月潭」の文字が彫られている。これらは「九龍搶珠（九匹の龍が玉を奪い合う）」と言われる風水上の好立地と、日月潭の風景であることを象徴している。
なお、スカイスキャナーが選んだ、最も特色があり、美しい風景が楽しめる「世界八大サイクリングロード」は、米グランドキャニオンのリム・トレイル、チェコ・ボヘミア地方の世界遺産の道、インドのウダイプル、仏ブルゴーニュのグラン・クリュ街道、チリのイースター島、キューバのハバナからサンティアゴ・デ・クーバまで、日本・広島県の瀬戸内しまなみ海道、そして台湾・南投県の日月潭周遊サイクリングロードとなっている。