2024/04/30

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北海道寄贈のタンチョウ、9月に台湾へ

2011/08/17
中華民国建国百年を祝うため、釧路市立動物園が台湾に贈る日本の「国宝級」鳥類、タンチョウの受け入れ準備が進んでいる。写真は「kika」。(中央社)
中華民国建国百年の今年、日本の北海道釧路市立動物園は台北市立動物園にタンチョウ(タンチョウヅルとも)一対を贈ることを決定。台北市立動物園では、ジャイアントパンダと同じ最高レベルの受け入れ態勢で、現在は鳥類の飼育エリアにおけるタンチョウ専用スペースの整備を進めている。タンチョウはエバー航空が9月14日に輸送、1ヶ月の検疫期間をおいて10月中旬にも公開される。 釧路市立動物園ではこのタンチョウを命名済みで、オスの「big」は9歳、メスの「kika」は6歳でいずれも「大人」。「big」は人工飼育によるタンチョウで人になつきやすいが、機嫌が悪いと攻撃性が強い。「kika」は動物園内で親によって育てられ、人を見ると緊張しがちだという。台北市立動物園では、台湾で改めて名前をつけることを示唆する一方で、従来の名前も残すとしている。 「big」と「kika」の新居は、鳥類エリア「鶴園区」の水鳥池に設けられる。一年後に整備が完了する水鳥池は約9300平方メートルで、上部に光を遮るネットが張られる他、豊富に植樹された内部では全面的な噴霧システムで温度を下げる。池の温度も制御され、スペース全体の気温を20℃から25℃に保つという。 台北市立動物園ではすでに釧路市立動物園からタンチョウ用の食事メニューを入手、小さなコイやドジョウはそのまま与え、さらにはエビ、トウモロコシ、麦、タラの粉末を混合した飼料も用意してタンチョウの健康を維持するとしている。

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