2024/05/08

Taiwan Today

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台湾グルメ「牛肉麺」、米国に進出へ

2012/02/03
楊新聞局長(右)と事前記者会見に出席した料理人の侯圳生氏(左)は、米国でのイベントでは米国産牛肉を使うと述べた。(行政院新聞局提供)

行政院新聞局は、4日から17日にかけ、米国各地で台湾グルメ「牛肉麺」のおいしさをアピールするイベントを行う。PR活動では、台北国際牛肉麺カーニバルの「紅焼牛肉麺(しょうゆスープの牛肉麺)」部門で1位を獲得した料理人の侯圳生氏が腕によりをかけた牛肉麺を振る舞う。

新聞局が台湾グルメを世界にアピールする目的で行う米国での巡回活動では、ニューヨークのアジア・ソサエティー、ワシントンのフリーア美術館、キッチン用品店ウィリアムズソノマ、サンフランシスコのグーグル社の社内カフェテリアなどで試食イベントを行う。また、駐米代表の袁健生氏が、200年の歴史ある旧大使公邸「Twin Oaks Estate(雙橡園)」で宴席を設け、格調高い雰囲気の中、庶民の味である牛肉麺でゲストをもてなす。

侯氏は台北市のクラブ「Room 18」の料理長で、料理人として20年以上の経験を持つ。豆腐乳(豆腐を発酵させた調味料)と滷包(煮込み料理用の合わせ香辛料、漢方食材も入っている)を使って、しょうゆ味の強い昔ながらの紅焼牛肉麺とは一味違った牛肉麺を生み出し、2011年の台北国際牛肉麺カーニバル・紅焼牛肉麺部門で1位を獲得した。

楊永明新聞局長は「牛肉麺は四川風味と言われるが、戦後国民党政府とともに中国大陸から台湾に来た空軍兵士の家族のオリジナルだ」と説明。牛肉麺は、今やみんなに愛される庶民の味で、海外の美食家にとって台湾で欠かせないメニューとなっているとともに、背景にある物語も合わせて台湾を代表するメニューとして、牛肉を好む米国の人々にアピールするのに適していると述べた。

このほか新聞局は、台湾のグルメを世界にアピールするため、昨年11月からウェブサイト「台湾ごちそうナビ(台湾美食文化網)」を、中国語、英語、日本語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、韓国語の多言語で開設し、各種のメニューの背景にある文化や特色を紹介している。

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