台湾鉄道の蒸気機関車CK124「仲夏宝島号」と日本のJR北海道の蒸気機関車C11「冬の湿原号」が12日、姉妹列車の提携を結んだ。台湾鉄路管理局(台湾鉄道)では、「鉄道外交」の成功したケースだと喜び、海外の観光客呼び込みに寄与するよう期待した。
姉妹関係の締結セレモニーは12日、台湾鉄道の新竹駅と、日本の北海道釧路駅で行われた。台湾でのセレモニーでは台湾鉄路管理局の范植谷局長、邱鏡淳新竹県長、台湾で有名な日本の鉄道マニアの伊藤一己さんらがCK124の汽笛を、日本の北海道にある「冬の湿原号」と同時刻に鳴らした。日本でのセレモニーには台湾からも20名あまりの鉄道ファンが自発的に訪問団を組んで台湾を代表して参加、台湾のCK124による内湾支線での旅などを宣伝した。
新竹県では、CK124「仲夏宝島号」は今後、台湾鉄道の内湾支線で運行されることになっており、ローカルな魅力に溢れる同路線はレトロな観光レジャー産業の主軸になると期待、6月9日以降、蒸気機関車での内湾支線を楽しんでほしいとしている。