国連環境計画（UNEP）が承認する、まちづくりに関する国際コンクール｢2012年リブコム住みよいまちづくり国際賞（The Livcom Awards、The International Awards for Livable Communities 2012）｣が27日に発表された。台湾南部の高雄市の、小林村被災者記念公園が自然部門で金メダル、大東芸術文化センターが銀メダル、右昌森林公園と美濃区、鹽埕区が銅メダルを獲得した。また台湾の「陶器の都」と言われる新北市鶯歌区も「国際花園都市」C部門で銅メダルを受賞、台湾では唯一コミュニティとしての受賞を果たした。
小林村記念公園は、2009年のモーラコット（台風8号）による大規模水害で犠牲になった人々が眠る場所で、追悼・慰霊のほか、自然の大切さを考えられる空間となっている。右昌森林公園の前身は1,900基の墳墓があった墓地で、現在は樹木が生い茂っている。
新北市によると、鶯歌区が参加した部門は、世界80都市153コミュニティからの提案があった。鶯歌区では陶磁産業と豊かな文化の精神が融合し、「自然・文化的な景観」、「芸術・文化・遺産」、「環境保護」、「コミュニティ参加」、「健康な暮らし」、「構想・企画」といった6つの面からの取り組みが評価された。