台湾全土で提供される無料の公衆無線LANサービス、「iTaiwan（愛台湾）」が、海外からでもインターネットを通じて利用登録申請ができるようになった。海外からの旅客は、入境後に観光サービスセンターのカウンターで申請する必要があったため、申請者が多く行列に並ばなければならないという問題があった。これを解消するため、交通部観光局（日本の観光庁に相当）と行政院研究研究発展考核委員会（日本の省レベルに相当）は、iTaiwanのオンライン申請メカニズムを整備し20日からスタート。台湾へ渡航する旅客が出発前に、海外旅客オンライン登録システムサイト（http://itaiwan.taiwan.net.tw）で登録申請しておくことで、台湾に到着後、同局のサービスカウンターまたは各地の観光サービスカウンターでパスポートを提示すれば、すぐにiTaiwanのIDを有効にすることができる。有効期間は30日間、必要であれば60日間または90日間に延長することも可能だ。
IDが有効になれば、海外からの旅客は台湾全土のiTaiwanマークのある公衆無線LANホットスポットにおいて、WiFi接続に対応するスマートモバイルデバイスを使い、接続できるネットワークのうち「iTaiwan」を選択、IDとパスワードを入力してサインインすれば、iTaiwanの無線インターネット接続が使い放題となる。
iTaiwanは、海外からの旅客の台湾における通信環境のため、約5,100カ所のホットスポットを整備し、簡単で便利な公衆無線LANサービスを提供している。今年5月中旬に利用申請受け付けをスタートしてから、11月末までに137カ国以上の延べ10万人が申請した。