2024/05/04

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最も美しい海岸沿いの鉄道「深澳支線」が運行再開

2014/01/09
台湾鉄道で最も美しい海岸沿いの支線と言われる「深澳支線」が6年余の運行停止期間を経て、9日から正式に運行を再開した。(中央社)

台湾鉄道(台鉄)で最も美しい海岸沿いの支線と言われる、台湾北部の新北市と基隆市を走る「深澳支線」が6年余の運行停止期間を経て、9日から正式に運行を再開した。

再開に当たり、海の生物や潜水艦などがいっぱいに描かれたペイント列車が、青々とした海と緑の山々の間やトンネルを抜け、瑞芳駅(新北市瑞芳区)から国立海洋科学技術博物館の海科館駅(基隆市)を結ぶ4.2キロメートルを8分間で走る。毎日20便、延べ約8,500人の輸送能力を提供する。

深澳支線は日本占領時代の1936年に竣工し運行開始、主に銅山や金鉱の輸送手段としての鉱業鉄道として、地元の「金瓜石鉱山」にちなみ「金瓜石線」とも呼ばれた。同線は戦後、台湾金属鉱業会社の所有となり、1962年には同社の財務問題でいったん運行停止に追い込まれた。

その後、台鉄が1965年に瑞芳~深澳区間を開通させたため、同線は台湾北部の主な幹線鉄道と連絡することが可能になり、旅客と貨物輸送の手段として使われ「深澳支線」と呼ばれるようになった。1978年には北部浜海公路(台2号線)が開通し、旅客の交通手段が鉄道から道路交通に移行していったため、深澳支線は1989年に旅客と貨物の輸送を停止、瑞芳駅から深澳火力発電所区間のみを残し、石炭輸送に使われるようになった。2007年には同発電所が操業を停止したことを受け、同線も廃線となっていた。

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