台湾鉄道の「平渓線」と、日本の由利高原鉄道株式会社(略称、由利鉄)の「鳥海山ろく線」が30日の午後4時、台北駅の中庭(吹き抜けのイベントスペース)で姉妹関係締結の式典を行う。日本からは由利高原鉄道の春田啓郎社長が代表団を率いて来台する。
姉妹関係を結ぶきっかけとなったのは、双方がいずれも、タブレットを使う「閉塞方式」の運転方式を維持している他、軌間1067ミリの単線で電化されていないなど共通点が多いこと。これら昔ながらの運転方式は今も、世界各地の鉄道ファンを引き付けている。
台湾北部・新北市を走る「平渓線」は当初、石炭輸送を目的に基隆河沿いに建設された、三貂嶺から菁桐までの約12.9キロメートル。1921年に運行開始、1929年には旅客輸送も始めた。今では著名な鉄道支線となっている。
日本の由利高原鉄道「鳥海山ろく線」は、日本の秋田県由利本荘市にあり、路線距離は23キロメートル。1985年に営業を開始、12の駅が設けられ、沿線には広々とした平野の風景が残っている。