江宜樺行政院長（首相）は27日、交通部観光局（日本の観光庁に相当）の報告を受け、中国大陸からの旅行者の台湾観光は、政府が台湾海峡両岸の交流を推進する上で重要な項目であり、関連各省庁が協力しながら通常の査察作業を強化し、観光客にやさしい環境を整えるよう引き続き取り組んでいくとの方針を示した。
江院長は、中国大陸の観光客の台湾での訪問先を、中国大陸（または香港）の業者が一手に引き受け、台湾に利益をもたらしていないのではないかという懸念に関し、問題点を明らかにしながら解決に向け、交通部と経済部（それぞれ日本の国土交通省と経済産業省に相当）が密接に協力し、こういったビジネスモデルが中国大陸資本や香港資本の出資で行われているか調査すると指摘。同時に両部と公平交易委員会、財政部（それぞれ日本の公正取引委員会と財務省に相当）に対し、土産店など業者の資金源からの管理強化について協議するよう要請したと述べた。