台湾北部の台北市政府観光伝播局は2階建て観光バスの運行準備を進めている。路線は世界有数の高さを誇る台北のランドマーク、台北101ビル(509.2メートル)を起点に、若者の街、西門町や、ナイトマーケットとして有名な士林夜市などを巡る。車内には音声ガイドや無線LANなどを備え、旅客がこの観光バスで手軽に台北市の素晴らしさを楽しむことができる。年内にも運行を開始する予定。
観光伝播局によると、2階建てバスの導入が間に合わなければ、まずは市バスで利用されている既存のノンステップバス車両を運行する。
同局観光産業科の張坤海科長は、このバスを利用することで素早く台北という街を理解できるだけでなく、市バスのようにバス停ごとに停まることなくスピーディーに市内を巡ることができ、複雑な市バス路線網を時間をかけて読み解く必要もないと説明。
この観光バスは、目的地の周辺にどんなスポットがあるかなど、音声による簡潔なガイドもあり観光客にとって分かりやすいものになるという。また、乗客の利便性を考慮し、30分に1本の運行とする予定だ。