日本の著名なアーティスト、草間彌生さんによるパブリックアート、『ハイヒールでボーイフレンドに会いに行く』が24日、在来線・台湾鉄道の員林駅（台湾南部・彰化県）でお披露目された。赤地に白い水玉模様のハイヒールは草間さんがこの駅のためにデザインしたもので、恋をする少女の様々な想いが表現されている。
員林駅のデザインチームはパブリックアートを考えるにあたり、員林鎮で広く生産される「蜜餞（果物の砂糖漬け）」をテーマに据えた。「蜜餞」は台湾の方言、台湾語では「鹹酸甜」となり、「鹹（塩辛い）・酸（酸っぱい）・甜（甘い）」の味は青春期にある男女の恋愛につながる。ここから「恋愛の味わいに満ちた駅」というコンセプトが生まれ、駅やホームには内外のアーティストが工夫を凝らした、恋愛への想像にあふれるパブリックアートが登場することに。
交通部鉄路改建工程局中部工程処の任一鳴技術課長によると、駅前広場のパブリックアートは600万台湾元（約2182万日本円）あまりで日本の草間さんに委託。日本で製作され、空運されて設置が完了した。