2024/04/29

Taiwan Today

観光

「芸術村」への変身目指す九份、芸術家たちを招聘

2015/10/02
台湾北部・新北市の代表的な観光スポット、九份は「芸術村」への変身を目指す。(交通部観光局東北角及び宜蘭海岸国家風景区管理処サイトより)

台湾北部・新北市の瑞芳区九份は外国人旅行者に最も人気の観光スポットだったが、近年は有名になりすぎて行楽客がひしめき合う事態に不満の声が上がるようになった。さらに似たような商店が増えすぎ、海外からの旅行者の「一番人気」の座から滑り落ちた。このため九份の商業エリアは、「芸術家の里」への転換に取り組んでいる。

九份商業エリアで広報顧問を務める鄭芳徳さんによると、九份は2011年から2013年まで、外国人旅行者が台湾で最も好きな観光スポットだった。観光客の数は減っていないものの、地元の商店では人気の下落を警戒。このため九份商業エリアは「九份老街(昔ながらのたたずまいの街並み)」を頌徳公園まで延長することを計画、「アーティスト・イン・レジデンス(様々な芸術家を一定期間、一つの地域に滞在させて、作品を制作してもらうこと)」の概念を導入して知的な旅を演出することに取り組んでいる。すでに4人の芸術家が入居している他、「九份老街」内の九份茶館には「九份芸術館」を設け、台湾茶、陶器、書法(書道)の普及が進められている。

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