離島、澎湖県馬公市の嵵裡里は、独特の海洋文化と伝統的な漁村文化を有する、澎湖では典型的な漁村である。澎湖国家風景区管理処はこのほど、ボランティア旅行とコミュニティ観光を組み合わせ、9カ国のボランティア15人に嵵裡里に滞在してもらい、地元の自然や文化に溶け込み、観光地としての新たなスポットを生み出す試みを行った。
同管理処は、米国、インドネシア、日本、インド、タイ、マレーシアなど海外のボランティア15人を募集。地引網や干物作りといった伝統的な漁村の作業を体験してもらうとともに、インスタレーション作品の制作をサポート、昔ながらの漁村の活力を再現し、より多くの人に純朴で美しい澎湖の姿を目にして欲しいと期待を込めている。
「知らない漁村に来て、地元とこんなに深く関われるとは思ってもみなかった」とマレーシアの楊詩文さんは感想を語った。ボランティア旅行はまるで互いの経験を共有するワークショップのようで、コミュニティがリソースを開放し、その情報を受け取ったボランティアがまたそれを伝えるという、得がたい経験だったと述べた。
インドネシアから来た蔡昇良さんは、みなが中国語や英語、さまざまな言葉で語り合い、いかに嵵裡を開発していき、活気ある漁村を再現するかを議論するのは非常に面白かったと語った。