毛治国行政院長（首相）は30日、「台湾本島一周サイクリング道路1号線供用開始式典」の記者会見において、自身が交通部長（日本の国交相に類似）を務めていた当時から自転車普及の考えをもっていたことに言及。毛行政院長は、台湾の大手自転車メーカー「ジャイアント（捷安特）」が世界をリードするブランドで、自転車と言えば誰もが台湾を連想するため、台湾は「自転車のパラダイス」になれるはずだと強調した。
交通部（日本の国交省に類似）によると、「台湾本島一周サイクリング道路1号線」の主要区間は全長約968キロメートル。沿線の適切な場所に自転車専用の標識を設置、路面表示をすることで、台湾本島一周をする利用者を明確に誘導する。また、沿線122カ所に補給エリアを設け、休憩や水分・食事の摂取が可能な場としている。さらに、一度（9日間）で台湾本島を一周できない人に配慮し、鉄道に自転車を載せられる駅（台北市の松山駅など）を11カ所計画、台湾本島一周をいくつかの区間に分けて完走できるようにしている。
交通部は、台湾本島一周サイクリングのウェブサイト（http://itaiwanbike.iot.gov.tw）を設置。出発前情報、スケジュール、台湾本島一周のコース状況、沿線の補給エリアなどに関する検索、ルートに関する情報のダウンロードなど、全面的な情報サービスを提供している。