2024/05/08

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ムスリムの人気旅行先、安全性で台湾がトップに

2016/03/25
ムスリムに人気の旅行先に関する最新の調査で、中華民国(台湾)はイスラム協力機構(OCI)加盟国以外として7位にランクインした。昨年の調査より3つ順位を上げた。写真は2015年にムスリム観光客の誘致に力を入れる台北市の招きに応じて台北市(台湾北部)を訪問し、ムスリム向けの旅行番組を制作したマレーシアのテレビ局。(台北市役所サイトより)

ムスリム(イスラム教徒)の旅行先として、中華民国(台湾)の人気が高まっている。ムスリムに人気の旅行先に関する最新の調査で、中華民国(台湾)はイスラム協力機構(OCI)加盟国以外として7位にランクインした。昨年の調査より3つ順位を上げた。「旅行先の安全性」の項目ではトップとなった。

米マスターカードが発表した「2016年世界ムスリム旅行インデックス(GMTI)」によると、2015年、ムスリムの旅行者は延べ1億1700万人に達した。これは世界の旅行人口の10%を占める。ムスリムの旅行市場が大きな潜在力を持っていることが伺える。

GMTIの調査対象は世界130か国・地域に及び、その平均指数は43.7ポイントだった。注目すべきは、中華民国(台湾)の評価指数がそれを上回る50.1ポイントだったこと。中華民国(台湾)は、ムスリムに人気の旅行先としては世界33位で、イスラム協力機構加盟国以外としては7位だった。これは昨年より3位のランクアップ。中華民国(台湾)が、ムスリムの旅行者に歓迎されていることを示している。

マスターカードによると、今回の調査で、中華民国(台湾)の観光市場がムスリム旅行者に対して一連の対策を講じていることが分かった。例えばムスリムのための礼拝空間やハラルレストランの軒数増加、ムスリムのための観光路線の整備など。それらがムスリムの旅行先としての評価を高めている。

このほか、中華民国(台湾)は各指標でもそれぞれ好成績を獲得した。「旅行先の安全性」ではイスラム協力機構加盟国以外のトップに、「空港施設」では3位にランクインした。

また「ムスリム旅行者に対する意識の高さ」は昨年の42ポイントから、56.3ポイントに上昇した。「宿泊施設の選択」は昨年の31.7ポイントから43.6ポイントに上昇。この2項目は、上昇幅が最も大きい指標となった。

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