2024/04/29

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客家ロマンチック街道、2017年から整備へ

2016/07/15
蔡英文総統は、台湾北部・台北市から台湾南部・屏東県を結ぶ省道「台3線」を、国家レベルの「客家(ハッカ、台湾第二のエスニックグループ)ロマンチック街道」として整備したい考え。年内に計画内容をまとめ、2017年から全面的に始動することになる。写真は客家の集落にある伝統的な家屋。(外交部国際伝播司)

蔡英文総統が、台湾北部・台北市から台湾南部・屏東県を結ぶ省道「台3線」を、国家レベルの「客家(ハッカ、台湾第二のエスニックグループ)ロマンチック街道」として整備しようとしていることを受け、行政院(内閣)の林全院長(首相)は14日、林万億政務委員(無任所大臣に相当)に対し、省庁を横断する合意形成のプラットフォームを構築するよう指示した。行政院客家委員会(日本の省レベル)の李永得主任委員(大臣)によると、年内に計画内容をまとめ、2017年から全面的に始動することになる。

国家レベルの「台3線客家ロマンチック街道」計画とは、省道「台3線」沿線の地方自治体に点在する客家関連の産業、経済、生態、人文、地理景観など16のスポットを、台湾の北から南へと至る、歴史的な深みを持つルートとしてつなぐこと。

李永得主任委員は行政院院会(閣議)終了後の記者会見で、「客家ロマンチック街道は、想像を絶する、可能性が無限大の構想だ。しかし、具体的な政策としてまとめる前にはまずその位置づけを決めなければならない」と述べた。李主任委員はまた、「『客家ロマンチック街道』の整備目的は、客家独特の美学を通して文芸復興を起こし、生活、生産、生態、文化などの各方面で地元経済を刺激し、若者世代の移住を促して、客家集落に新たな生命力と魅力を吹き込むことにある」と説明した。

李主任委員によると、この計画は「文化面でのイメージ作り」、「環境整備」、「産業発展」の大きく3つの方向性を含む。そのうち「文化面でのイメージ作り」を担当するのは客家委員会、「環境整備」の担当は行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)、「産業発展」の担当は経済部(日本の経済産業省に相当)となる。

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