2024/05/01

Taiwan Today

日本での故宮博物院展

日本での故宮博物院展、2014年にも実現へ

2011/10/28
記者会見には日華懇の平沼赳夫会長(中央)、藤井孝雄幹事長(左)、台北駐日経済文化代表処の陳調和副代表らが出席した。(中央社)
日本の国会議員が超党派で組織する日華議員懇談会(日華懇)は27日午後、国立故宮博物院の日本での展覧会開催に向け、「台北故宮博物院日本展覧会実行委員会」を設立した。2014年初頭の開催を目指す。実現すればアジアで初の歴史的な展覧会となる。実行委員会は今後、展覧会の実現に向け詳細を討議していく。 これまで中国大陸が収蔵品の差し押さえを要求するとの懸念があったため、同博物院の展覧会が日本で開催されたことはこれまでなかった。しかし、日本の国会で3月、海外の文物を保護する「海外美術品等公開促進法」が成立し、この懸念は解消した。 なお、2014年初頭の実現の可能性について、自民党の古屋圭司衆議院議員は「歴史的な展覧会となるため、短期の作業では間に合わない。また、開催は国立の博物館で行うべきであり、どれを出展するかの選定にも時間がかかる。きょうはひとまずスタートラインに立っただけ」と述べた。また、日本人は陶磁器や書道を好むと指摘。「故宮博物院に行ったとき、王羲之(東晋の書家)の作品がこんなに多数保存されているのには驚いた。書道愛好家が見たら気を失うほど興奮するだろう」と述べた。 記者会見に出席した台北駐日経済文化代表処の陳調和副代表は、同実行委員会が日本での故宮展の正式な窓口となるかどうかの質問に対し、「多くの民間団体やメディアの自発的な動きがあり、(実行委員会以外の)ほかの人が参与できないというわけではない。ただ、日華懇は中華民国にとって大変に友好的な組織であり、実現を楽観している」と答えた。

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