台湾では旧暦7月を「鬼月」と呼ぶ。旧暦7月1日(今年は8月3日)に「鬼門」(あの世の扉)が開き、それから1カ月間、先祖や無縁仏の霊がこの世に戻ってくるとされる。この世の人々はこの時期、こうした霊たちに供え物をして供養するため、「普渡」と呼ばれる儀式を行い、「好兄弟(良い兄弟の意味)」と呼ばれる無縁仏たちに、この世を楽しんでもらう。「普渡」は旧暦7月15日(中元節)だけに限らず、旧暦7月1日から30...