文化部(日本の文部科学省に類似)の部長(大臣)を辞めたあと、台湾南部・屏東県に移住した作家の龍応台さんのもとに11月上旬、中国の安徽省から送られてきた一通の手紙が届いた。封筒の宛先には、中国で使う簡体字で「屏東県潮州村 東港渓の川沿い 野菜市場にある麵屋の近く」などと書かれていた。宛先ともいえない内容にも関わらず、遠い海の向こうからやってきたこの手紙は龍応台さんの手元に届けられた。龍応台さんが調べ...