台湾では、中国語の発音表記として注音符号(注音字母ともいう)が使われている。キーボードに並ぶ「ㄅㄆㄇㄈ(それぞれピンイン表記のb、p、m、fに相当)」のキーを打つと、発音表記が漢字に変換されていく様子は、もはや私たちにとって見慣れた光景になっている。注音符号の歴史は、清朝末期に提唱された「漢語発音教育革命」に遡る。長年にわたる議論の結果、いまから100年前の1918年、当時の教育部(中華民国政府は...